職業案内小説

栗田有起さんの本には奇想天外な仕事人がよく出てきます。

それもなるべくしてなったという自然な流れで。

オテル モル (集英社文庫)  テルモ
誘眠顔である主人公は会員制の快眠ホテルのフロントマン。


マルコの夢 (集英社文庫)  マルコの夢
姉の手伝いで渡仏して三ツ星レストランのきのこ管理担当。
マルコという名の珍種のキノコを探す依頼をうける。


お縫い子テルミー (集英社文庫)  お縫い子テルミー
型紙なしで直接生地を裁断。一針入魂で服を作る流しのお縫い子。


どれも少し夢見がちな職業だけど、
どの主人公も流されながらプロ意識を持つようになっていく。


この職業になりたい!と夢を実現する人は素敵。

でも流されながらも、時にその状況を楽しみながら自分の仕事をつくっていく。


私は本が好きです。

古本屋をやりたい。

その前に本とどう関わりたいのかってことを考えたい。

別に本で儲けようなんて思ってないし
(とはいっても食べていかなきゃならないし)


本の話がしたい。
好きな本に囲まれたい。
本好きを増やしたい! 

それだけ。


どうせやるなら自分にしかできない店にしたいじゃんかー!

傲慢。