利き手の謎 2

2冊目にしてがっくり。

どうやら利き手の謎は科学的な結論に至っていない様です。

といっても私が今回読んだ


「左利き」は天才?―利き手をめぐる脳と進化の謎 左利きは天才?/デイヴィッド・ウォルマン


は2006年出版なので、5年経って何か動きがあったかもしれません。

書籍にはなっていないようなので可能性は薄いとは思います。

左利きに関する書籍では、この本は売れているようですし。


著者が左利きだということが発端となっているということや、

研究者ではないということが、この本の面白さではないかと思います。


利き手は何の影響で決まるのか、そもそも利き手の判断基準とは?といった疑問から、

左利きばかりの一族について調べたり、

手相や筆跡との関連など、色んな角度から検証を試みます。


読んで損だったな…と途中で思っていたんですが、

興味深かったのは『右腕に左手を移植された男』


(ここからちょっと手術の話になるので苦手な人は飛ばして下さい)


事故で左腕の付け根からちぎれ、

残っている右腕は手首から先が使えないという状況での手術にて

左肩は開口部を閉じ、左腕の手首から先を切り離し右腕の手首に移植!!!

彼は元は右利きだったそうですが、今現在の利き手も右だと考えているそうです。


結局は利き手に関する結論めいたことは皆無のこの本ですが、

最後まで読んでよかったです。


しかしながら、表紙には少し文句があります。

ダヴィンチの顔が載っているのは、彼が左利きだからでしょうか?

彼の名前は本の中に出てこなかったように思うんですが。

思わせぶりです。


とりあえず、私は右利きなので利き手の謎についてはひとまず終了します。